Check-Up standard 人気商品を元オーラルケア製品開発者が解析!

こんにちは!元オーラルケア製品開発者のしーか先生です!!

人気製品であるCheck-Up standard!

どうしてこの製品が人気なのか?気になりませんか?

元オーラルケア製品開発者が各成分を見ていき、良い点をまとめてみました。

Check-Up standardの他にない特徴は、やはりフッ素の滞留性にこだわった処方となります。

それでは細かく見ていきましょう!

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Check-Up standardとは

Check-Up standardは、ライオン歯科材株式会社が発売している製品で、Check-Upシリーズ自体はかなりの歴史があります。

Check-Upシリーズは、

❑ Check-Up standard:一般向け

❑ Check-Up kodomo:子供向けフッ素950ppm

❑ Check-Up kodomo 500:子供向けフッ素500ppm

❑ Check-Up gel:ジェルタイプ

❑ Check-Up rootcare:歯茎が下がりが気になる

❑ Check-Up form:泡タイプ

と数多くの種類があります。

その中でも代表的なものがCheck-Up standardという訳です。

Check-Up シリーズは、フッ素の滞留性をコンセプトとした、虫歯予防向け歯磨き粉となります。

Check-Up standardの成分解説

それでは、全成分それぞれ確認してみましょう!

湿潤剤

ソルビット液:化粧品でよく使われているソルビトール。若干粘性のある液体で、甘みがあります。水と違って揮発しにくいため、歯磨き粉の潤いを保ちます。

プロピレングリコール:こちらも粘性のある液体で、歯磨き粉の潤いを保つ役割で配合されます。ソルビット液や濃グリセリンと比較して、苦みがあります。

清掃剤

無水ケイ酸A:こちらはライオンが特別な成分名で承認を得ている、汚れ落とし効果の高いシリカとなります。実際の汚れ落とし効果につきましては、比較したデータが少ないため分かりません…

粘度調整剤

無水ケイ酸:先ほどの無水ケイ酸Aと異なり、保水力の高いシリカで、水分を保持することにより、歯磨き粉を固める事ができます。

キサンタンガム:とうもろこしや大豆を栄養分とし、発酵の過程でできた粘度を上げる原料です。食品添加物としても使用ができる成分です。

香味剤

香料:歯磨き粉では、1パーセントまで配合できる香りづけする成分です。様々な香りがあり、Check-Up standardではピュアミントなどが使われてます。

キシリトール:ガムで有名な歯に良い甘味剤ですね。甘み自体はそこまでなく、イメージを良くするために配合することがあります。

サッカリンナトリウム:合成甘味料で、ごく少量で甘みを出す事が出来ます。昔は発がん性を疑われてましたが、完全に否定されています。

発泡剤

ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液:両性界面活性剤で、歯磨き粉の泡立たせる成分です。両性界面活性剤は泡立ちが良く、細かい泡となりますが、苦味があります。

ラウリル硫酸ナトリウム:アニオン性界面活性剤で、泡立ちが良い成分です。ただし、刺激性があるため、刺激を感じるようであれば避けましょう。

助剤

グリセロリン酸カルシウム、ピロリン酸四カリウム:新しく配合された成分で、フッ素の滞留性を高めます。フッ素と結合して、阻害はしないんですかね?

粘結剤

ポリアクリル酸ナトリウム:こちらも粘度を出す原料となります。オムツの吸水にも使われていて、水の吸収力が凄いです。歯磨き粉に配合しますと、糸切れが良くなります(ビヨーンって伸びにくい)。

安定剤

酸化チタン:原料自体が白色で、少量入れただけでも、歯磨き粉を白くします。そのため、色の変色を抑えることから、安定剤と言われています。

薬用成分

フッ化ナトリウム:この歯磨き粉のメインとも言える成分です。数ある成分の中でも、虫歯に対する予防効果がかなり高い成分です。1450ppmと日本で配合できる最大濃度、配合されています。

コーティング剤

ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド:これがカチオン化セルロースと呼ばれる、歯面にくっつくことで、フッ素を引きつけ滞留させます。この歯磨き粉のメイン成分ですね。

Check-Up standardの特徴

Check-Up standardの特徴は何回もお伝え致しましたが、フッ素の滞留性が高く、虫歯に対する予防効果が高いことです。

一般的な歯磨き粉では、フッ素の滞留性についてデータを取っているものはほぼありません。

カチオン化セルロースは、ライオンが特許を出しており、他社では真似ができません。

歯磨き粉に使えるカチオン系の粘結剤って意外とないんです!

また、新たにグリセロリン酸カルシウム、ピロリン酸四カリウムを配合し、その効果を高めています。

あえて欠点を挙げるのであれば、「フッ素の滞留性にこだわったため、他有効成分を入れれないこと」「選べる味が少ないこと」ですかね?

虫歯予防に特化した歯磨き粉を使用したいのであれば、Check-Upシリーズはかなりおすすめです!

お子様であれば虫歯予防に重点をおいても良いかもしれません。

虫歯が多いのは歯の隙間?歯間ブラシやフロスを活用しよう!