こんにちは!元オーラルケア製品開発者のしーか先生です!!
みなさんはどうやって歯磨き粉を選んでいますか??
価格、パッケージ、ブランドとさまざまあると思います。
この記事では、お口の悩みにあった製品の選びかたについてまとめております。
お口の悩み
お口の悩みは、大きく次の5つに分けることができます。
歯周病
歯肉炎、歯周炎の総称で、歯槽膿漏ともいいます。
歯ぐきの炎症から始まり、最終的には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。
世界で最も多い病気とも言われており、軽度な状態も含めますと成人の8割がなっているとも言われてます。
❑ 歯周病菌。
❑ 歯ぐきの血行が悪い。
❑ 歯と歯ぐきの間の汚れ。
❑ 歯周病菌を殺菌する。
❑ 歯ぐきの血行を促進する。
❑ 歯と歯ぐきの間の汚れを落とす。
❑ 炎症を抑える。
❑ 歯ぐきの組織を修復する。
虫歯
菌が出す酸などで歯に穴が空いていき、黒ずんで見えます。
神経があるとこまで穴が空くと、痛みを感じます。
❑ 虫歯菌。
❑ 酸性の食べ物や飲み物の摂取(コーラなど)。
❑ 歯垢といった汚れの蓄積。
❑ 虫歯菌を殺菌する。
❑ pHが低いものの飲食を避ける。
❑ 歯の汚れをしっかり落とす。
❑ 歯を再石灰化(歯から抜けたカルシウムを歯に戻す)。
❑ フッ素塗布やフッ素配合の歯磨き粉を使う。
口臭
口から出る臭いのことで、肺から出るアセトン臭とお口の中で発生する揮発性硫黄化合物がメインとなります。
❑ 歯周病。
❑ 歯垢といった汚れの蓄積。
❑ お口の乾燥。
❑ 虫歯。
❑ 虫歯菌、歯周病菌の殺菌。
❑ 歯周病を治す。
❑ 歯の汚れをしっかり落とす。
❑ お口を潤す。
❑ 臭いを吸着する。
歯の色(汚れ)
歯の色は印象を大きく分けるほど見た目に影響があります。
やはり白っぽいほうが、清潔感があり、印象が良いですよね?
❑ コーヒーや紅茶などのステイン。
❑ 加齢。
❑ タバコのヤニ。
❑ 清掃不足。
❑ 着色する飲食を避ける。もしくはこまめに掃除する。
❑ ヤニ、ステイン、汚れをしっかり落とす。
❑ 歯をコーティングして、汚れをつきにくくする。
❑ ホワイトニングをする。
知覚過敏
歯がしみる症状を知覚過敏といい、歯の神経に冷たいものなどが届くことで痛みを感じます。
❑ 象牙質の露出。
❑ 歯ぐき下がり。
❑ 過度なブラッシング。
❑ 象牙細管を封鎖する。
❑ 神経を鈍麻する。
❑ 治療をする。
❑ 治療薬を飲む。
それぞれの悩みに適した歯磨き粉
それでは、それぞれの悩みに対して、どういう成分、歯磨き粉が好ましいか見ていきましょう!
歯周病予防歯磨き粉
歯周病菌を殺菌する。
塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノール、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヒノキチオール、ラウリル硫酸ナトリウムなど…
歯ぐきの血行を促進する。
塩化ナトリウム、トコフェロール酢酸エステルなど…
歯と歯ぐきの間の汚れを落とす。
炭酸水素ナトリウム、顆粒、リン酸系の成分(ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム)など…
炎症を抑える。
グリチルリチン酸ジカリウム、β-グリチルレチン酸、アズレンスルホン酸ナトリウム、ε-アミノカプロン酸、トラネキサム酸など…
歯ぐきの組織を修復する。
アラントインなど…
そのため、歯周病をケアしたいのであれば次のような歯磨き粉がおすすめです。
クリーンデンタルは、塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノール、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、トコフェロール酢酸エステル、炭酸水素ナトリウム、β-グリチルレチン酸、ε-アミノカプロン酸を配合しています。
上に記載の成分がほとんど入ってますよね?
使用感がクセになる歯磨き粉ですが、一週間くらい使っても合わないと思ったら、止めましょう。
使用感も歯を磨くための重要なファクターともいえますからね!
ただ、歯周病を様々な点から改善・予防できる優れた歯磨き粉です。
私はこのクセになる使用感にはまっています。
虫歯予防歯磨き粉
虫歯菌を殺菌する。
塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノール、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヒノキチオール、ラウリル硫酸ナトリウムなど…
pHが低いものの飲食を避ける。
歯の汚れをしっかり落とす。
炭酸水素ナトリウム、顆粒、リン酸系の成分(ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム)など…
歯を再石灰化(歯から抜けたカルシウムを歯に戻す)。
フッ素(フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化スズ)、ハイドロキシアパタイトなど…
フッ素塗布やフッ素配合の歯磨き粉を使う。
そのため、虫歯をケアしたいのであれば次のような歯磨き粉がおすすめです。
チェックアップスタンダードは、虫歯の予防効果が高いフッ素が1450ppmと高濃度配合されています。
フッ素は、歯の再石灰化促進、酸の産生抑制、歯質の強化という3つの効果で虫歯の予防ができます。
チェックアップスタンダードのすごいところは、このフッ素が口腔内で滞留しやすいように処方設計されていることです。
歯磨き粉の成分はお口をゆすぐことでほとんど流されてしまいますが、少しでも多くお口の中に残るため、長期的に歯を守ってくれます。
口臭
虫歯菌、歯周病菌の殺菌。
塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノール、ラウロイルサルコシンナトリウム、ヒノキチオール、ラウリル硫酸ナトリウムなど…
歯周病を治す。
歯の汚れをしっかり落とす。
炭酸水素ナトリウム、顆粒、リン酸系の成分(ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム)など…
お口を潤す。
アスパラギン酸ナトリウムなど…
臭いを吸着する。
グルコン酸銅、塩化亜鉛、ゼオライト、シクロデキストリン、銀など…
そのため、口臭をケアしたいのであれば次のような歯磨き粉がおすすめです。
ブレスラボは、塩化セチルピリジニウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化亜鉛を配合しております。
塩化亜鉛は、臭いの原因である揮発性硫黄化合物を吸着する効果が実証されています。
また、香料が特徴的で、清涼感が長続きしやすい香料となっております。
香料による臭いのマスキングも口臭の抑制にはうってつけです。
歯の色(汚れ)
着色する飲食を避ける。もしくはこまめに掃除する。
ヤニ、ステイン、汚れをしっかり落とす。
炭酸水素ナトリウム、リン酸系の成分(ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム)など…
歯をコーティングして、汚れをつきにくくする。
リン酸系の成分(ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム)など…
ホワイトニングをする。
過酸化水素など…
そのため、歯の色をケアしたいのであれば次のような歯磨き粉がおすすめです。
シティースは、ポリリン酸ナトリウムが0.5%以上配合されているのが成分表示から分かります。
リン酸系の原料は、汚れを落とした後、歯をコーティングすることで、汚れをつきにくくします。
しかし、その効果は0.5%以上リン酸系の原料が配合されていないと効果はうすいです。
シティースはほかにもリン酸三カルシウムというカルシウムを歯に供給し、再石灰化を促進する成分も配合しております。
ただ、日本の歯磨き粉では「歯の本来の白さ」までしか歯は白くなりません。
そのため、歯医者のホワイトニングのような白い歯を目指すのであれば、次のような歯磨き粉がおすすめです。
コルゲート オプティックホワイト プロシリーズの特徴は、日本では配合できない過酸化水素を5%も配合していること。
その他にも、美白効果の高いピロリン酸ナトリウムが配合されていることにあります。
過酸化水素は、歯医者のホワイトニングで使われている成分で、日本の歯磨き粉には配合できない成分となります。
それは刺激があり、知覚過敏になるリスクがあるためです。
歯医者のホワイトニングと同じで、歯を本来の白さより白くしたいのであれば、過酸化水素を配合した歯磨き粉を使うほかありません。
コルゲート オプティックホワイト プロシリーズは、歯磨き粉の中で一番過酸化水素を多く配合しております。
普通の歯磨き粉では歯が白くならないというかたは、是非試してみて下さい。
知覚過敏
象牙細管を封鎖する。
乳酸アルミニウム、フッ化スズなど…
神経を鈍麻する。
硝酸カリウムなど…
治療をする。
治療薬を飲む。
そのため、知覚過敏をケアしたいのであれば次のような歯磨き粉がおすすめです。
システマセンシティブは、知覚過敏に効果のある乳酸アルミニウムと硝酸カリウムを両方配合しております。
そのため、「象牙細管を封鎖し、神経に刺激がいかなくなる。」「刺激を感じにくくする。」といった2方向から知覚過敏をケアできます。
乳酸アルミニウムと硝酸カリウムを同時配合した歯磨き粉をかなり少ないです。
まとめ
どうでしたか?
なかなか一本で全てをケアするというのは厳しいです。
自分のお口の悩みが何か考え、その悩みにあった歯磨き粉を使用するのがベストです。
ただ、悩みとかそんなにないかたはトータルにケアできる製品を選ぶのも良いでしょう!
また、しっかりと効果を得るには使い方や頻度も大事です。
そのため、良い歯磨き粉を買ったからといってケアを怠らないようにしましょう!