ピュオーラ36500 人気商品を徹底解析!どんな人におすすめ?

こんにちは!元オーラルケア製品開発者のしーか先生です!!

みなさんはPure Ora(ピュオーラ)36500という歯磨き粉を知っていますか??

ペーストタイプとクリームタイプがあり、「歯茎と歯の未来リスクケア」をコンセプトとした製品です。

虫歯、歯周病、口臭に対して効果的な歯磨き粉で、薬用成分の浸透が特徴的な歯磨き粉です。

この記事では、ピュオーラ36500の成分や特徴についてまとめております。

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ピュオーラ36500とは

ピュオーラ36500は、花王株式会社が販売しているピュオーラシリーズの中でも、新しく発売された製品で、成分の浸透をコンセプトとした製品です。

既存のピュオーラは、殺菌をコンセプトとしていたため、だいぶ異なりますね!

ただ、とろけるような使用感という点は同じです。

そんなピュオーラ36500は、ペーストタイプとクリームタイプがあります。

有効成分などのキーとなる成分は同じですが、溶剤や粘度を出す成分が異なります。

汚れ落とし効果が欲しいかたはペースト、成分の広がりや浸透に重点を置くかたはクリームタイプを選ぶと良いでしょう。

ピュオーラ36500の成分解説

それではそれぞれの成分を見ていきましょう!

清浄剤

エリスリトール:糖アルコールの一種で、甘みのある成分となります。とうもろこしを発酵して精製します。花王株式会社は、エリスリトールが細菌の集合体を分散させる効果を発見し、いくつもの製品に高配合しています。

基剤

精製水:いわゆる水ですね。医薬部外品では、精製水という成分名になります。実はこの精製水は、配合していても表示しなくて良いんです。

ソルビット液:化粧品でよく使われているソルビトール。若干粘性のある液体で、甘みがあります。水と違って揮発しにくいため、歯磨き粉の潤いを保ちます。

ステアリン酸亜鉛:亜鉛石けんとも呼ばれ、潤滑機能などがあります。象牙質の封鎖効果も上がっており、知覚過敏にも有用というデータもあります。

湿潤剤

濃グリセリン:化粧品でよく使われているグリセリン。若干粘性のある液体で、甘みがあります。水と違って揮発しにくいため、歯磨き粉の潤いを保ちます。

PG:プロピレングリコールの略称で、化粧品にも良く使われる成分です。粘性のある液体で、水より水分が蒸散しにくく、歯磨き粉の潤いを保ちます。ただ、糸引きや苦味が出る可能性もあります。

清掃剤

含水ケイ酸:無水ケイ酸と比較して、水分を若干含むシリカとなります。無水ケイ酸と異なり、増粘性はそこまで高くありません。

無水ケイ酸:増粘性はそこまで高くありませんが、汚れを物理的に落とすことができます。無水ケイ酸はグレードによって、増粘効果があるものと清掃効果があるものに分かれます。

粘度調整剤

無水ケイ酸:保水力の高いシリカで、水分を保持することにより、歯磨き粉を固める事ができます。

カルボキシメチルセルロースナトリウム:アニオン系の粘結剤で、キサンタンガムやカラギーナンなどと比べると安価な粘結剤です。グレードによって、製剤の硬さや色に影響があります。

発泡剤

ラウリル硫酸ナトリウム:アニオン性界面活性剤で、泡立ちが良い成分です。ただし、刺激性があるため、刺激を感じるようであれば避けましょう。

ステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン:ノニオン性の界面活性剤で、泡立ちは少なく、可溶化の効果があります。

ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:歯磨き粉で可溶化(油と水をなじませる)するために、よく配合される成分です。可溶化の性能がよく、油の分離を抑えてくれます。泡立ち効果はあまりないのですが…

香味剤

香料:歯磨き粉では、1%まで配合できる香りづけする成分です。様々な香りがあり、ピュオーラ36500では「ミントシトラス」などとなります。

サッカリンナトリウム:合成甘味料で、ごく少量で甘みを出す事が出来ます。昔は発がん性を疑われてましたが、完全に否定されています。

薬用成分

フッ化ナトリウム:数ある成分の中でも、虫歯に対する予防効果がかなり高い成分です。1450ppmと日本で配合できる最大濃度、配合されています。

酢酸DL-α-トコフェロール:いわゆるビタミンEの誘導体です。歯茎の血行を促進し、歯茎を健康に保つ成分です。

β-グリチルレチン酸:甘草由来の成分で甘みがあります。肥満細胞の遊離を防ぐことで、炎症を防ぎます。そこから、歯周病の予防効果が期待できます。グリチルリチン酸ジカリウムよりも、抗炎症効果が高いといわれています。

塩化セチルピリジニウム:カチオン系(プラスの電荷を帯びたもの)の界面活性剤で、菌の表面構造を壊すことで殺菌します。そこから、歯周病、口臭の予防に効果があります。

粘結剤

カンテン末:寒天の粉末で、ゼリーなどによく使われる原料です。歯磨き粉にも使用することができ、他の増粘剤で固めたときとは異なる使用感があります。

カラギーナン:海藻由来の粘度を出す成分です。力を加えますと伸びやすく、放置すると粘性が回復する特徴があります。

キサンタンガム:とうもろこしや大豆を栄養分とし、発酵の過程でできた粘度を上げる原料です。食品添加物としても使用ができる成分です。

溶剤

エタノール:よくアルコールと呼ばれるのが、このエタノールです。配合量が多いとお酒っぽい味がします。さっぱり感を出したり、水に溶けなく、油に溶けるものを溶解する時に使います。

清涼剤

メントール:冷涼感のある成分で、1%まで配合できます。量が増えるほど辛くなります。

可溶剤

グリセリン脂肪酸エステル:食品の乳化剤として代表的なもので、歯磨き粉にも使用することができます。泡立ちはほとんどなく、弱いですが可溶化することができます。

着色剤

カラメル:水と糖を加熱することにより得られる褐色の成分で、歯磨き粉では着色剤として配合できます。法定色素より色つきは悪いため、量を少し多めに配合します。

赤色102号:歯磨き粉に使用可能な赤い色素となります。歯磨き粉の特徴的な色の要素です。

防腐剤

パラベン:パラオキシ安息香酸エステルの略称で、パラオキシ安息香酸メチルやエチルなどをまとめて言います。歯磨き粉は、2次汚染と言って歯ブラシにつける時、菌が移って増える可能性があります。このパラベンは、その2次汚染を抑えてくれます。少量で菌の増殖を抑えてくれるため、開発者としては入れたい成分となります。

pH調整剤

水酸化ナトリウム液:pH12~14くらいの強アルカリ性の原料です。製剤のpHを上げる役割があります。

ピュオーラ36500の特徴

ピュオーラ36500の特徴は、カンテン末などによるゲルカプセルの効果で、薬用成分を奥深くまで届けることができる点です。

成分の長期滞留や浸透は、効果を高める手法として有効的です。

ピュオーラ36500におきましては、抗炎症効果や歯茎の血行促進効果を高めることができそうですね。

そのため、歯周病に対する歯磨き粉を探しているかたでより予防効果の高いものが良いかたにおすすめの製品となります。

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