こんにちは!本オーラルケア製品開発者のしーか先生です!!
みなさんはパックスナチュロンのソルティー石けんはみがきを知っていますか?
石けん素地と塩を合わせた特殊な歯磨き粉となります。
この記事では、パックスナチュロン ソルティー石けんはみがきの成分や特徴についてまとめております。
パックスナチュロン ソルティー石けんはみがきとは
パックスナチュロン ソルティー石けんはみがきは、太陽油脂株式会社が販売している石けんと塩が特徴的な歯磨き粉となります。
太陽油脂株式会社は、石ケン素地という石けんのような作用を持ったノニオン性(電荷がない)の界面活性剤を配合した製品を多数取り扱っております。
石ケン素地は、油と水と水酸化ナトリウムを反応させたもの。
カリ石ケン素地は、油と水と水酸化カリウムを反応させたもので、化粧品でも発泡剤や洗浄剤として配合されています。
そんな石ケン素地を配合した歯磨き粉は、次のものがあります。
❑ 石けんはみがき
❑ ソルティー石けんはみがき
❑ 緑茶石けんはみがき
❑ ジェルはみがき
❑ こどもジェルはみがき
この中で、歯茎を引きしめる効果をもつ塩化ナトリウム(塩)を配合した製品がソルティー石けんはみがきとなります。
昔は歯茎の健康のために、塩を使って指でマッサージするように擦ったりする習慣もあり、歯茎への効果は古くから伝わっています。
パックスナチュロン ソルティー石けんはみがきの成分解説
それではそれぞれの成分を見ていきましょう!
重質炭酸カルシウム:清掃剤、研磨剤としてよく配合されていた成分です。原料価格がとても安いため、高配合出来ますが、磨き心地も安っぽい感じがします。シリカが普及してからは、採用される製品は減りました。
無水ケイ酸:保水力の高いシリカで、水分を保持することにより、歯磨き粉を固める事ができます。
精製水:いわゆる水ですね。医薬部外品では、精製水という成分名になります。実はこの精製水は、配合していても表示しなくて良いんです。
濃グリセリン:化粧品でよく使われているグリセリン。若干粘性のある液体で、甘みがあります。水と違って揮発しにくいため、歯磨き粉の潤いを保ちます。
塩化ナトリウム:いわゆる塩です。この歯磨き粉の特徴的な味の1つで、有効成分の場合、5%以上配合されていることになります。歯茎の血行を促進する効果が期待できます。
石けん用素地:ソルティー石けんはみがきの特徴成分で、この歯磨き粉の泡立ちに関与しています。ただ、量を入れないと泡立たないため、泡立ちとしてはマイルドです。また、石けんの味がするため、慣れない人はビックリするかもしれません。
キサンタンガム:とうもろこしや大豆を栄養分とし、発酵の過程でできた粘度を上げる原料です。食品添加物としても使用ができる成分です。
ハッカ油:ハッカソウという草から抽出されたもので、ペパーミントと同じで香料にもよく含まれています。
ユーカリ油:ユーカリの葉から抽出される精油で、抗菌効果があります。この歯磨き粉には香料が配合されておらず、ハッカ油とユーカリ油のミント系の味がします。
塩化マグネシウム:にがりの主成分ですね。この原料は収斂感(歯茎の引きしめ感)を感じることが出来る成分ですが、入れすぎると苦味と刺激が出ます。この歯磨き粉にはそこまでの量は入っておりません。
パックスナチュロン ソルティー石けんはみがきの特徴
パックスナチュロン ソルティー石けんはみがきの特徴は、塩化ナトリウムによる歯茎に対する効果と石けん用素地の洗浄効果にあります。
泡立ち効果がある原料が、石けん用素地のみのため、泡立ちも控えめとなっております。
殺菌成分やフッ素が配合されていないため、口臭、虫歯に対する予防効果は低いと考えられます。
ただ、塩化ナトリウムは歯茎を引きしめ、歯周病を予防する効果が期待できます。
そのため、「石油由来原料・合成界面活性剤・鉱物油・合成ポリマー・水酸化アルミニウム・合成防腐剤・合成香料・合成着色料・サッカリンといったものを避けたいかた」や「余計なものは要らないから歯周病の予防をしたいかた」におすすめの歯磨き粉となります。