Lightee 人気商品を元オーラルケア製品開発者が解析!

こんにちは!元オーラルケア製品開発者のしーか先生です!!

みなさんさLighteeという歯磨き粉を知っていますか?

ライオン株式会社が販売している美白ケア歯磨き粉になります。

ライオン株式会社の中では新しいブランドであり、市場の価格変化にあわせて、価格をあげております。

そんなLighteeについて、製品の成分から特徴までまとめました。

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Lighteeとは

Lighteeは、「ライオン株式会社が本気で作った、光発想の美白ハミガキ」です。

Lighteeの名前の由来は、歯にできるミクロな傷の汚れまで徹底除去するとともに、エナメル質の修復を促進し虫歯を予防。

光を反射する本来の明るく白い歯にする歯磨き粉です。

ミクロな傷の汚れの除去につきましては、いくつか謳っている製品はありますね。

Lighteeでは、無水ピロリン酸ナトリウムと酸化アルミニウム(アルミナ)が細かい粒子であり、細かい隙間の汚れまで落とします。

この成分を使っている歯磨き粉は、他にもいくつかありますが、原料の細かさにこだわっているようです。

ただ、酸化アルミニウムは研磨性の高い成分でもあります。

Lighteeは、2021年3月31日に発売されたため、ラインナップは少なく2香料のみの販売となります。

❑ ホワイトシトラスミント

❑ ホワイトローズミント

2種とも女性が好きそうな香味ですね。

美白は30〜40歳の女性が、口腔の悩みとして上がることが多いため、ターゲット層がそれくらいなんだと思います。

Lighteeの成分解説

それではそれぞれの成分を見ていきましょう!

湿潤剤

ソルビット液:化粧品でよく使われているソルビトール。若干粘性のある液体で、甘みがあります。水と違って揮発しにくいため、歯磨き粉の潤いを保ちます。

PG:プロピレングリコールの略称で、化粧品にも良く使われる成分です。粘性のある液体で、水より水分が蒸散しにくく、歯磨き粉の潤いを保ちます。ただ、糸引きや苦味が出る可能性もあります。

清掃剤

無水ケイ酸A:こちらはライオンが特別な成分名で承認を得ている、汚れ落とし効果の高いシリカとなります。実際の汚れ落とし効果につきましては、比較したデータが少ないため分かりません…

薬用成分

PEG-8:ポリエチレングリコール400の略称です。タバコのやに除去をパッケージに記載できます。実際には、あまりやに除去の効果はありません。

フッ化ナトリウム:数ある成分の中でも、虫歯に対する予防効果がかなり高い成分です。1450ppmと日本で配合できる最大濃度、配合されています。

ラウロイルサルコシンナトリウム:アニオン性の界面活性剤で、泡立ちがあります。アニオン性の界面活性剤は殺菌効果があり、歯周病や口臭の予防ができます。

発泡剤

ラウリル硫酸ナトリウム:アニオン性界面活性剤で、泡立ちが良い成分です。ただし、刺激性があるため、刺激を感じるようであれば避けましょう。

ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:歯磨き粉で可溶化(油と水をなじませる)するために、よく配合される成分です。可溶化の性能がよく、油の分離を抑えてくれます。泡立ち効果はあまりないのですが…

光沢剤

酸化アルミニウム:アルミナと呼ばれるアルミニウムの両性酸化物です。ノニオでは、粒子が細かいため、歯のミクロの凹凸の汚れまで落とすと謳ってます。ただ、酸化アルミニウムは研磨性が高いのも事実です。

粘結剤

キサンタンガム:とうもろこしや大豆を栄養分とし、発酵の過程でできた粘度を上げる原料です。食品添加物としても使用ができる成分です。

粘度調整剤

無水ケイ酸:先ほどの無水ケイ酸Aと異なり、保水力の高いシリカで、水分を保持することにより、歯磨き粉を固める事ができます。

ポリアクリル酸ナトリウム:こちらも粘度を出す原料となります。オムツの吸水にも使われていて、水の吸収力が凄いです。歯磨き粉に配合しますと、糸切れが良くなります(ビヨーンって伸びにくい)。

香味剤

香料:歯磨き粉では、1%まで配合できる香りづけする成分です。様々な香りがあり、Lighteeでは「ホワイトシトラスミント」、「ホワイトローズミント」の2種類があります。

サッカリンナトリウム:合成甘味料で、ごく少量で甘みを出す事が出来ます。昔は発がん性を疑われてましたが、完全に否定されています。

清掃助剤

無水ピロリン酸ナトリウム:Lighteeの特徴成分の一つで、細かい隙間の汚れまで落とします。昔の歯磨き粉では、基剤・清掃剤として使っておりました。そのため、この歯磨き粉にしか入っていない成分という訳ではありません。

安定剤

酸化チタン:原料自体が白色で、少量入れただけでも、歯磨き粉を白くします。そのため、色の変色を抑えることから、安定剤と言われています。

清涼剤

メントール:冷涼感のある成分で、1%まで配合できます。量が増えるほど辛くなります。

洗浄剤

炭酸水素ナトリウム:よく重曹と言われるのが、この成分です。重曹は汚れ落ちがよく、磨き終わりのさっぱり感があります。

pH調整剤

水酸化ナトリウム液:pH12~14くらいの強アルカリ性の原料です。製剤のpHを上げる役割があります。

保存剤

パラベン:パラオキシ安息香酸エステルの略称で、パラオキシ安息香酸メチルやエチルなどをまとめて言います。歯磨き粉は、2次汚染と言って歯ブラシにつける時、菌が移って増える可能性があります。このパラベンは、その2次汚染を抑えてくれます。少量で菌の増殖を抑えてくれるため、開発者としては入れたい成分となります。

Lighteeの特徴

Lighteeの特徴は、微細な酸化アルミニウムと無水ピロリン酸ナトリウムによるミクロな傷の汚れを落とすところです。

株式会社ライオンの製品はどれも成分が似ており、Lighteeはノニオ プラスホワイトニングとかなり似ております。

成分があまり価格が少し高めなのは、高価感やターゲット層が価格が高くても費用をかけそうなところを狙っているからだと製品開発しているときに感じました。

ポリリン酸ナトリウムが入っている分、ノニオ プラスホワイトニングのほうが汚れ落ち、コーティング効果が高いかもしれません。

ポリリン酸ナトリウムやメタリン酸ナトリウムが配合されていないのは残念ですね…

ブランディング戦略で、あとから配合してより拡散を狙おうとしているのかもしれません。

香料が女性向けで美味しいため、シトラスやローズで使用感の良い歯磨き粉を使用したいかたにはおすすめの歯磨き粉となります。