こんにちは!元オーラルケア製品開発者のしーか先生です!!
みなさんは歯磨き剤に、ヒノキチオールというものが入っているのを見たことありますか?
ヒノキチオールはヒノキの精油に含まれていた成分で、なんと有効成分として歯磨き剤に配合出来ます。
花粉で悩まされるてる人が多いヒノキですが、どんな効果があるのか気になりませんか?
そんなヒノキチオールについて、見ていきましょう!
ヒノキチオールとは
ヒノキチオールは、日本の博士(野副鉄男さん)が台湾ヒノキから発見しました。
発見されたのは1936年で、80年以上の歴史のある成分となります。
そんなヒノキチオールですが、歯磨き剤にも配合することができ、有効成分として配合できます。
ヒノキチオールの効能・効果
ヒノキチオールの効能・効果は、「口臭の発生又はその防止」、「歯周炎の予防」、「歯肉炎の予防」の3つとなります。
作用機序は全てヒノキチオールによる殺菌となります。
口臭の原因菌の殺菌による口臭予防と歯周病菌の殺菌による歯周病予防ですね。
つまりは、ヒノキチオールが口腔内の細菌をやっつけて、歯周病や口臭の発生を抑えてくれるという訳です。
このヒノキチオールですが、新型コロナウイルスにも有効で、ヒノキチオールを配合したスプレーも出ています。
ヒノキチオールを配合した歯磨き剤
そんなヒノキチオールを配合した製品は、歯磨き剤でもいくつかあります。
製品開発や他社製品の調査などで、200種類以上の歯磨き剤を磨いたことのある私が、それぞれの感想を挙げていきます。
ヒノーラ
イーエヌ大塚製薬(株)の製品で、歯周病特化型の製品となります。
こちらは研磨剤と発泡剤不使用のジェルタイプで、長く優しく磨ける製品となります。
ただ、こういったジェルタイプの歯磨き剤は、汚れ落ちが弱いため、しっかりとブラッシングする必要があります。
生葉
小林製薬(株)の製品で、歯茎の健康をコンセプトとした製品となります。
この製品は、磨いた後の歯茎の引き締まり感がダントツです。
ただ、味が独特であり、ハマる人はハマると言った尖った製品だと感じました。
歯茎の引き締まった感じを味わいたいかたは、使ってみて下さい!
ヒノキチオールは意外と安定化が難しい成分です。
そのため、ヒノキチオールを配合した製品も少ないのです(特許の関係もありますが…)。
ただ、殺菌効果につきましては、かなりのエビデンスがありますので、是非使ってみて下さい!