クリアクリーンNEXDENT ホワイトニングを徹底解析!

こんにちは!元オーラルケア製品開発者のしーか先生です!!

みなさんはクリアクリーンNEXDENT ホワイトニングという歯磨き粉を知っていますか?

花王株式会社が長年販売している製品で、崩壊性のシリカによる使用感が特徴的な歯磨き粉となります。

また、クリアクリーンNEXDENT ホワイトニングは、クリアクリーンからフッ素が滞留しやすいよう処方改良しており、虫歯予防効果が上がっているんです!

この記事では、そんなクリアクリーンNEXDENT ホワイトニングの成分や特徴、どんなかたにおすすめかまとめています。

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クリアクリーンNEXDENT ホワイトニングとは

クリアクリーンは、「虫歯に強い歯」、「守ろう!あなたの永久歯」をコンセプトとして開発された製品です。

1990年に顆粒入り歯磨き粉として、花王株式会社が発売しました。

現在、クリアクリーンのラインナップは次のようになっています。

❑ クリアクリーン

❑ クリアクリーン ネクスデント

❑ クリアクリーン ネクスデント 息キレイ

❑ クリアクリーン ネクスデント ホワイトニング

❑ クリアクリーン プレミアム 歯質強化

❑ クリアクリーン プレミアム 美白

❑ クリアクリーン プレミアム ホワイトクリアパック

その他、歯ブラシ、デンタルリンス、子ども歯磨きもあります。

クリアクリーンNEXDENT ホワイトニングは、その中でも、Wa顆粒(ホワイトリセット顆粒)と通常のクリアクリーンとは異なる顆粒を配合しております。

今までの顆粒Aとどれだけ差があるのか分かりませんが、新しく成分名まで取得するくらい力を入れている成分です。

また、ネクスデントシリーズの特徴は、フッ素を口腔内に長く留まらせることにあります。

フッ素は、うがいや飲食によって流れやすいのですが、長く留まるよう処方設計されています。

フッ素が長く留まりますと、歯の再石灰化(歯から抜けたカルシウムが戻ること)をより促進したり、虫歯の原因となる酸から歯を守ってくれます。

そんなクリアクリーンNEXDENT ホワイトニングですが、3種類の香味があります。

❑ マイルドシトラス:刺激が控えめで、お子様も使いやすいです。

❑ ピュアミント:フレッシュな爽快感のなじみのあるミントです。

❑ エクストラフレッシュ:スッキリとした冷涼感。ミントとスパイスのバランスの良い風味です。

クリアクリーンNEXDENT ホワイトニングの成分解説

それではそれぞれの成分を見ていきましょう!

基剤

精製水:いわゆる水ですね。医薬部外品では、精製水という成分名になります。実はこの精製水は、配合していても表示しなくて良いんです。

湿潤剤

ソルビット液:化粧品でよく使われているソルビトール。若干粘性のある液体で、甘みがあります。水と違って揮発しにくいため、歯磨き粉の潤いを保ちます。

清掃剤

無水ケイ酸:増粘性はそこまで高くありませんが、汚れを物理的に落とすことができます。無水ケイ酸はグレードによって、増粘効果があるものと清掃効果があるものに分かれます。

Wa顆粒:クリアクリーンの特徴成分で、崩壊性のシリカとなります。最初は顆粒状なのですが、磨いているうちに砕けていき、細かくなります。花王株式会社が特許を出しており、他社では真似できません。崩壊性のシリカの汚れ落とし効果が優れているとは言い切れませんが、使用感が特徴的です。

粉末セルロース:繊維素ともいい、水を吸って製剤を固めたり、スクラブ効果でやさしく汚れを落とします。

薬用成分

PEG-12:ポリエチレングリコール600の略称で、タバコのやに除去をパッケージに記載できます。実際には、あまりやに除去の効果はありません。

フッ化ナトリウム:数ある成分の中でも、虫歯に対する予防効果がかなり高い成分です。1450ppmと日本で配合できる最大濃度、配合されています。

pH調整剤

水酸化カリウム液(A):水酸化カリウムの水溶液で、pH13の強塩基となります。製剤のpHを上げる際に配合します。

リン酸水素ニナトリウム:pH調整剤として配合されるリン酸系の化合物で、pHは8~11の間とされていますが、歯磨き粉に使用されるものは9付近となります。

水酸化ナトリウム液:pH12~14くらいの強アルカリ性の原料です。製剤のpHを上げる役割があります。

発泡剤

ラウリル硫酸ナトリウム:アニオン性界面活性剤で、泡立ちが良い成分です。ただし、刺激性があるため、刺激を感じるようであれば避けましょう。

ステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン:ノニオン性の界面活性剤で、泡立ちは少なく、可溶化の効果があります。

粘結剤

カルボキシメチルセルロースナトリウム:アニオン系の粘結剤で、キサンタンガムやカラギーナンなどと比べると安価な粘結剤です。グレードによって、製剤の硬さや色に影響があります。

キサンタンガム:とうもろこしや大豆を栄養分とし、発酵の過程でできた粘度を上げる原料です。食品添加物としても使用ができる成分です。

香味剤

香料:歯磨き粉では、1%まで配合できる香りづけする成分です。様々な香りがあり、クリアクリーンNEXDENT ホワイトニングでは「マイルドシトラス」、「ピュアミント」、「エクストラフレッシュ」の3種類があります。

サッカリンナトリウム:合成甘味料で、ごく少量で甘みを出す事が出来ます。昔は発がん性を疑われてましたが、完全に否定されています。

清掃助剤

DL-リンゴ酸:リンゴから見つかった酸のため、リンゴ酸という名前になっています。pH調整剤として食品にも使用されており、原料自体は酸性となります。

着色剤

酸化チタン:原料自体が白色で、少量入れただけでも、歯磨き粉を白くします。そのため、色の変色を抑えることから、安定剤と言われています。

クリアクリーンNEXDENT ホワイトニングの特徴

クリアクリーンNEXDENT ホワイトニングの特徴は、崩壊性シリカとフッ素の滞留にあります。

崩壊性シリカは歯の隙間といった磨きにくい場所の清掃ができるとともに、その使用感が特徴的です。

また、フッ素が長く留まることで、虫歯から歯を守ると同時に歯質を強化することができます。

そのため、クリアクリーンNEXDENT ホワイトニングは次のようなかたにおすすめです。

❑ 磨き心地の良い歯磨き粉を使いたい。

❑ 虫歯ケアをしたい。

❑ 磨き終わりのサッパリ感が欲しい。