重曹って?重曹入り歯磨き剤について元オーラルケア製品開発者が語ります!

こんにちは!元オーラルケア製品開発者のしーか先生です!!

重曹が入った歯磨き剤についてみなさんはどういう印象がありますか?

汚れが落ちるイメージ?歯を削るイメージ?色々な噂がありますよね!

そこで、元オーラルケア製品開発者が重曹入り歯磨き剤について解説していきます!

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重曹とは

そもそも重曹とは炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)を指します。

重曹は、クエン酸などの酸と反応することで炭酸ガスを発生することは有名ですよね?

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重曹の用途

重曹の用途は様々あります。

脱臭効果や汚れ落ちの良さから掃除で使用したり、バブなどの入浴剤が代表的なものですよね?

その他、こんなものにも使われています。

❑ 電解液の中和剤

❑ pH調整剤(アルカリ側)

❑ 膨張剤(ベーキングパウダー)

歯磨き剤での重曹の役割

歯磨き粉につきましても、重曹を配合することが可能です。

配合制限はなく、成分の大半が重曹の歯磨き剤も存在します。

「重曹が歯や歯茎を傷つける」みたいな話も上がっておりますが、重曹自体にそこまでの研磨性はありません

また、重曹は水溶性のため、溶かして配合したり、ブラッシング中に唾液で溶解しますので、傷つけるリスクはかなり低いのです。

研磨剤につきましては、下記にまとめてますのでご参照下さい。

そんな重曹ですが、お掃除で汚れ落とす効果が評価されていますが、歯磨き剤としてもその効果があります

重曹を配合している歯磨き剤は、歯の汚れ(プラーク)を落としやすく、サッパリ感を与えます(実験で検証済みです)。

また、pHも弱アルカリ性のため、脱灰(歯からカルシウムが抜ける)しづらいです。

そのため、元オーラルケア製品開発者からしますとかなりおすすめの原料と言えます。

ただ、汚れは落としやすいですが、歯を白くする効果はありません。

歯を白くしたい場合は、「ポリリン酸ナトリウム」や「メタリン酸ナトリウム」などの美白効果の高い成分が配合された歯磨き剤を使用しましょう!

種類別重曹入り歯磨き剤のおすすめ

重曹入りの歯磨き剤はいくつかありますので、それぞれの悩みに合わせた製品を紹介していきます。

歯周病予防向け(クリーンデンタル)

重曹入り歯磨き剤で歯周病予防向けのおすすめはクリーンデンタルとなります。

有効成分の塩化ナトリウム(塩)の味が強く、最初は違和感を感じるかたが多いですが、「使用後のさっぱり感がクセになる」とヘビーユーザーが多い製品です。


メリット

① 発泡剤で使用しているラウリル硫酸ナトリウム、有効成分の塩化セチルピリジニウム、イソプロピルメチルフェノールが殺菌効果がある。

② 有効成分のβ-グリチルレチン酸が抗炎症作用がある。

③ フッ素を1400ppmと高配合のため、虫歯予防の効果が高い。

④ 塩化ナトリウムが高配合で引き締め感がある。

⑤ 炭酸水素ナトリウム(重曹)の洗浄効果が高い。

⑥ 使用後のさっぱり感がクセになる。

デメリット

① 味が嫌いな人は嫌い。(1週間くらい使ってそれでもさっぱり感が合わないようでしたら止めましょう)

② 若干価格が高い。

口臭予防向け(ブレスラボ)

重曹入り歯磨き剤で口臭予防向けのおすすめはブレスラボとなります。

メリット

① 塩化亜鉛の消臭効果が高い。

② 重曹による汚れ落とし効果が高く、さっぱり感がある。

③ 香料が清涼感持続効果が高く、爽快感を長く感じられる。

デメリット

① フッ素が900ppmと高配合ではない。

② 爽快感が強く、少し辛いと感じる可能性がある。

クリスタルクリアミント(オーソドックスなミント系)とマイルドミント(シトラス系)の2タイプあり、私はマイルドミントの味が好きです。

清涼感を極めた歯磨き剤で、マスクすると息の冷たさが分かります!笑

重曹歯磨きは言われているほど歯を削ったりしませんので、重曹の汚れ落とし効果を体感しましょう!