クリアクリーン 人気商品を元オーラルケア製品開発者が解析!

こんにちは!元オーラルケア製品開発者のしーか先生です!!

みなさんクリアクリーンという歯磨き粉を知っていますか?

花王株式会社が長年販売している製品で、顆粒Aという崩壊性のシリカが特徴的な歯磨き粉です。

そんな人気のあるクリアクリーンについて、元オーラルケア製品開発者が詳しく説明します!

この記事を読めば、クリアクリーンがどんな歯磨き粉でどんな特徴があるのか分かります。

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クリアクリーンとは

クリアクリーンは、「虫歯に強い歯」、「守ろう!あなたの永久歯」をコンセプトとして開発された製品です。

1990年に顆粒入り歯磨き粉として、花王株式会社が発売しました。

現在、クリアクリーンのラインナップは次のようになっています。

❑ クリアクリーン

❑ クリアクリーン ネクスデント

❑ クリアクリーン ネクスデント 息キレイ

❑ クリアクリーン ネクスデント ホワイトニング

❑ クリアクリーン プレミアム 歯質強化

❑ クリアクリーン プレミアム 美白

❑ クリアクリーン プレミアム ホワイトクリアパック

その他、歯ブラシ、デンタルリンス、子ども歯磨きもあります。

クリアクリーンはシリーズの中でも、最初に発売され、30年以上の販売実績があります

クリアクリーンの成分解説

それではそれぞれの成分を見ていきましょう!

湿潤剤

ソルビット液:化粧品でよく使われているソルビトール。若干粘性のある液体で、甘みがあります。水と違って揮発しにくいため、歯磨き粉の潤いを保ちます。

基剤

精製水:いわゆる水ですね。医薬部外品では、精製水という成分名になります。実はこの精製水は、配合していても表示しなくて良いんです。

清掃剤

顆粒A:クリアクリーンの特徴成分で、崩壊性のシリカとなります。最初は顆粒状なのですが、磨いているうちに砕けていき、細かくなります。花王株式会社が特許を出しており、他社では真似できません。崩壊性のシリカの汚れ落とし効果が優れているとは言い切れませんが、使用感が特徴的です。

炭酸カルシウム:清掃剤、研磨剤としてよく配合されていた成分です。原料価格がとても安いため、高配合出来ますが、磨き心地も安っぽい感じがします。シリカが普及してからは、採用される製品は減りました。

粘度調整剤

無水ケイ酸:保水力の高いシリカで、水分を保持することにより、歯磨き粉を固める事ができます。

カルボキシメチルセルロースナトリウム:アニオン系の粘結剤で、キサンタンガムやカラギーナンなどと比べると安価な粘結剤です。グレードによって、製剤の硬さや色に影響があります。

発泡剤

ラウリル硫酸ナトリウム:アニオン性界面活性剤で、泡立ちが良い成分です。ただし、刺激性があるため、刺激を感じるようであれば避けましょう。

香味剤

香料:歯磨き粉では、1%まで配合できる香りづけする成分です。様々な香りがあり、クリアクリーンでは「ナチュラルミント」、「エクストラクール」、「フレッシュシトラス」の3種類があります。

サッカリンナトリウム:合成甘味料で、ごく少量で甘みを出す事が出来ます。昔は発がん性を疑われてましたが、完全に否定されています。

pH調整剤

リン酸二水素ナトリウム:リン酸1Naとも呼ばれ、pHは4付近で酸性となります。クエン酸で反応してしまうような成分があるとき配合します。

水酸化ナトリウム液:pH12~14くらいの強アルカリ性の原料です。製剤のpHを上げる役割があります。

薬用成分

モノフルオロリン酸ナトリウム:数ある成分の中でも、虫歯に対する予防効果がかなり高い成分です。フッ化ナトリウムと異なるフッ素で、フッ化ナトリウムより深いところまで作用するとも言われています。クリアクリーンには、900ppm前後配合されており、高濃度ではありません。

着色剤

青色1号:歯磨き粉に配合できる青色の色素です。水溶性の色素で、青系、緑系の歯磨き粉に入っている可能性が高い成分です。

クリアクリーンの特徴

クリアクリーンの特徴は、なんといっても崩壊性シリカにあります。

崩壊性シリカの汚れ落とし効果は分かりませんが、その使用感が特徴的です。

汚れ落とし効果、美白効果が欲しいのであれば、ポリリン酸ナトリウムを配合した歯磨き粉を選びましょう。

クリアクリーンの特徴的な使用感が好きなかたや低価格でフッ素配合の歯磨き粉を使用したいかたにおすすめの歯磨き粉です。

一度この特徴的な使用感を感じてみてはいかがでしょう?