クリニカPROハミガキ オールインワンを徹底解析!どんな人におすすめ?

こんにちは!元オーラルケア製品開発者のしーか先生です。

みなさんはクリニカPROハミガキ オールインワンという歯磨き粉を知っていますか??

虫歯や歯周病といったお口のトラブルを予防するために生まれたクリニカブランド。

その中で、日本で唯一の歯垢を分解・除去する有効成分「酵素(デキストラナーゼ)」を配合した歯磨き粉ぎクリニカPROハミガキとなります。

クリニカPROハミガキ オールインワンは、生涯7大リスクをケアするオールインワン処方となっています。

生涯7大リスク

虫 歯歯 垢歯周病知覚過
敏症状
口 臭着 色歯 石
沈 着

この記事では、クリニカPROハミガキ オールインワンの成分や特徴、どんなかたにおすすめかまとめています。

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クリニカPROハミガキ オールインワンとは

クリニカPROハミガキ オールインワンは、ライオン株式会社が2022年8月に発売した予防歯科歯磨きの新しいラインナップとなります。

クリニカPROハミガキは、日本で唯一の歯垢を分解・除去する有効成分「酵素(デキストラナーゼ)」を配合しております。

歯垢を除去する成分はいくつかありますが、分解まで訴求している成分は「酵素(デキストラナーゼ)」だけですね。

そんな酵素を配合したクリニカPROハミガキですが、次のようなラインナップとなります。

❑ オールインワン(7大リスクケア)

   ① フレッシュクリーンミント

   ② リッチシトラスミント

❑ ホワイトニング:リフレッシュミント

❑ 知覚過敏ケア:リラックスミント

オールインワンは2種類の香味があり、スッキリするようなミントと人気のあるシトラス系のミントですね!

クリニカPROハミガキ オールインワンの成分解説

それではそれぞれの成分を見ていきましょう!

湿潤剤

ソルビット液:化粧品でよく使われているソルビトール。若干粘性のある液体で、甘みがあります。水と違って揮発しにくいため、歯磨き粉の潤いを保ちます。

PG:プロピレングリコールの略称で、化粧品にも良く使われる成分です。粘性のある液体で、水より水分が蒸散しにくく、歯磨き粉の潤いを保ちます。ただ、糸引きや苦味が出る可能性もあります。

清掃剤

無水ケイ酸A:こちらはライオンが特別な成分名で承認を得ている、汚れ落とし効果の高いシリカとなります。実際の汚れ落とし効果につきましては、比較したデータが少ないため分かりません…

コーティング剤

DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液:アミノ酸の一種であるグルタミン酸の代謝産生物となります。露出した象牙質の表面のコラーゲンをコートし、フッ素がお口の中に残りやすくします。このことで、歯の根本や表面の虫歯の進行を抑えることができます。

ヒドロキシエチルセルロースジメチルジアリルアンモニウムクロリド:これがカチオン化セルロースと呼ばれる、歯面にくっつくことで、フッ素を引きつけ滞留させます。この歯磨き粉のメイン成分ですね。

薬用成分

硝酸カリウム:この硝酸カリウムが、知覚過敏予防の成分となります。知覚過敏予防のメカニズムは歯の微細な穴を埋めて、内側の神経に刺激を通さなくする方法と神経を鈍麻(感じにくくする)して、刺激を感じにくくする二つがあります。硝酸カリウムは後者になります。

フッ化ナトリウム:数ある成分の中でも、虫歯に対する予防効果がかなり高い成分です。1450ppmと日本で配合できる最大濃度、配合されています。

デキストラナーゼ:ライオン株式会社が前例を取得した酵素で、歯垢(歯の汚れ)を分解・除去します。しっかりとしたエビデンスがないと薬用成分として配合することは難しいため、歯垢の分解・除去効果は期待できます。

ラウロイルサルコシンナトリウム:アニオン性の界面活性剤で、泡立ちがあります。アニオン性の界面活性剤は殺菌効果があり、歯周病や口臭の予防ができます。

酢酸トコフェロール:いわゆるビタミンEの誘導体です。歯茎の血行を促進し、歯茎を健康に保つ成分です。

発泡剤

ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液:両性界面活性剤で、歯磨き粉の泡立たせる成分です。両性界面活性剤は泡立ちが良く、細かい泡となりますが、苦味があります。

ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油:歯磨き粉で可溶化(油と水をなじませる)するために、よく配合される成分です。可溶化の性能がよく、油の分離を抑えてくれます。泡立ち効果はあまりないのですが…

ポリオキシエチレンステアリルエーテル:ノニオン系の界面活性剤で、主に乳化、可溶化の目的で配合します(油と水が混ざるようにする)。

粘度調整剤

無水ケイ酸:先ほどの無水ケイ酸Aと異なり、保水力の高いシリカで、水分を保持することにより、歯磨き粉を固める事ができます。

キサンタンガム:とうもろこしや大豆を栄養分とし、発酵の過程でできた粘度を上げる原料です。食品添加物としても使用ができる成分です。

香味剤

香料:歯磨き粉では、1%まで配合できる香りづけする成分です。様々な香りがあり、クリニカPROハミガキ オールインワンでは「フレッシュクリーンミント」、「リッチシトラスミント」の2種類があります。

サッカリンナトリウム:合成甘味料で、ごく少量で甘みを出す事が出来ます。昔は発がん性を疑われてましたが、完全に否定されています。

安定剤

酸化チタン:原料自体が白色で、少量入れただけでも、歯磨き粉を白くします。そのため、色の変色を抑えることから、安定剤と言われています。

DL-アラニン:アミノ酸の一種で、少し甘みがあります。酸味、苦味、塩味などのマスキングにも使えます。

グリセリン脂肪酸エステル:マーガリンの水滴分離を防ぐのにも使われている乳化剤です。実際、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などと比べて可溶化効果は低く、かなり粘り気のある液体です。

粘結剤

アルギン酸ナトリウム:海藻に含まれる多糖類の一種で、増粘効果があります。少量で粘度が出ますが、他イオンの影響も受けます。

清掃助剤

ポリアクリル酸ナトリウム:こちらも粘度を出す原料となります。オムツの吸水にも使われていて、水の吸収力が凄いです。歯磨き粉に配合しますと、糸切れが良くなります(ビヨーンって伸びにくい)。

清涼剤

メントール:冷涼感のある成分で、1%まで配合できます。量が増えるほど辛くなります。

洗浄剤

テトラデセンスルホン酸ナトリウム:アニオン系の界面活性剤で、ラウリル硫酸ナトリウムと同等の泡立ちがあります。歯垢を落としやすくする役割がありますが、刺激もあります。

クリニカPROハミガキ オールインワンの特徴

クリニカPROハミガキ オールインワンの特徴は、歯垢の分解・除去ができる酵素が配合されていること。

歯周病、虫歯、口臭、知覚過敏まで予防ができることにあります。

無水ケイ酸Aや酵素で汚れ落とし効果はある程度ありますが、ポリリン酸ナトリウムといった美白効果のある成分は配合されていません。

歯 周 病虫  歯口  臭美  白知覚過敏

そのためクリニカPROハミガキ オールインワンは次のようなかたにおすすめです。

❑ ホワイトニング以外のケアを一本の歯磨き粉でしたい。

❑ 汚れ落とし効果の高い歯磨き粉を使用したい。

❑ フッ素の効果を最大限に活かした歯磨き粉を使用したい。